情報と物質をテーマにした、5つの断片からなるインスタレーション作品
This is the installation work of five fragments, These works of the subject matter is the information and material.
1.情報は、存在と不在の連なりによるパターンとして物質に記録される。存在と不在のパターンの凸凹、その凸凹を作ること、読み出すことをいくつかのバリエーションとして展開した。
2.情報の記録 = 凸凹のパターンを作り出すことは、あるオリジナルな出来事の周辺で、その出来事の傷跡、痕跡、雌型として生み出される。
3.傷として記録された凸凹のパターンを修復すること、それを元の平らな状態に埋め戻すことは記録された出来事のかたちを復元/再生することでもあり、
それは記録された凸凹のパターン = 情報の側、を複製するための雌型を用意することになる。
● 2015年5月 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA 「マテリアライジング展III - 情報と物質とそのあいだ」にて展示
マテリアライジング展III - 情報と物質とそのあいだ
ティーカップに注がれる紅茶の振る舞いをシミュレーションし、 紅茶が波打ち、飛び跳ねることによって生成された面をティーカップの面として抽出。 すると、極めて限定的な条件に適したデザインのティーカップが完成する。
金槌で割った皿の割れ目の線を自宅周辺の地図に重ね、線の交点と重なる住所を抽出し、その住所からアナグラムで「田中光信」という人名を読み出す。 「田中光信」というキーワードでgoogleで画像検索し、その検索結果をプリントアウトし、折り紙で皿の形を作る。
物と物の間の、何もない空間を粘土で充填し、形態として抽出した。
食パンをかじり、その長さを測る。その長さに対応した短い言葉を、あらかじめ用意した対応表から選ぶ。その言葉を順番に並べることで、一編の詩が出来上がる。
ランダムな高さ/深さに変形する凸凹の山。その凸凹の高低に応じて、ひらがなの50音をマッピングし、順番に発話させる。