この展覧会は、実空間で開催されない。バーチャルな空間に作られたCALM&PUNKギャラリーでのみ開催される。2022年1月22日から始まり、会期終了を設定せず、しばらく継続される。おそらく、半年から1年ほどの時間をかけて、少しずつバーチャルなギャラリーに作品を設置し、随時更新していく。そうしたやり方で、過去の作品を振り返ってみる。
2017年に約10年ほどの作家活動を振り返る「超・いま・ここ」という展覧会を行った。そこでは液晶ディスプレイというコンピューターの表示デバイスを基点に、過去の作品の中で考えていた問題を振り返り、またそれがどのように変化していったかを考察した。「超・いま・ここ」を開催する少し前の2016年ごろから、自分自身を3Dスキャンして制作した3Dアヴァターが作品の中に登場し始めた。以後、もっぱらゲームエンジンで制作したバーチャルな空間に自分のアバターが登場する作品を作り続け、それまで制作していたような実空間を前提とする作品をあまり作らなくなってしまった。このような2016年以後の作品について振り返り、検証するためには、実空間での展示という方法は必須ではないだろう。連載のように、少しずつ映像やテキストを公開し、作品を通じてどのようなことを考えていたのかをなるべく言葉に残してみようと思う。
メディア・アート、ネット・アート、映像、彫刻など、さまざまな形態で作品を発表する。また、渡邉朋也とともに、新宿・思い出横丁で発見されたメディアアートにまつわるエフェメラルでアンフォルメルなコミュニティ、「思い出横丁情報科学芸術アカデミー」の一員としても活動する。主な展覧会に「[インターネット アート これから]−ポスト・インターネットのリアリティ」(NTT インターコミュニケーションセンター、2012)「思い過ごすものたち」(飯田橋文明、2013) 「スキンケア」(SOBO、2015) 「オープン・スペース 2016」(NTT インターコミュニケーションセンター、2016)「SeMA Biennale Mediacity Seoul 2016」(Seoul Museum of Art、2016)など。 http://okikata.org/
個展
主なグループ展
3Dデザイン:しばしん
グラフィックデザイン:竹久直樹