小課題 : マルチメディアなコラージュを作ってみる

 making a multimedia collage

マルチメディアなコラージュを作ってみる

ゲームエンジンを用いた制作では、様々に異なる形式のメディアを用いることになります。画像、3Dデータ、音声、映像など。かつて、演劇やオペラは総合芸術と言われていましたが、ゲームもまた総合芸術であると言えるかもしれません。異なる形式のメディアを並列に扱うことはコンピューターが持つメタメディア性という特性でもあります。つまり、必然的にヴァーチャルな空間での転展示は、そうしたマルチメディアな素材を集めたコラージュとして作られることになります。

コラージュの素材をインターネットから探す場合

作品のために使用する素材は自分で制作してもよいですが、インターネット上にある素材を利用することもできます。しかし、その際には著作権を侵害しないようにしなければなりません。 クリエイティブコモンズと呼ばれる、著作物の適正な再利用の促進を目的としたライセンスがあります。これは著作者自身が著作物の再利用のためのライセンスを設定するものです。 まずはクリエイティブコモンズについて理解し、とくにクリエイティブコモンズライセンス0、つまりパブリック・ドメインのものから利用してみるといいかもしれません。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは

画像の読み込み

Unityで扱う素材の読み込みは、基本的にプロジェクトウィンドウへドラッグ&ドロップすることで読み込むことができる。自動で適切な設定で読みこまれるが、 透過画像を扱いたい場合は「Alpha is Transparent」をチェックしておく。その後、ヒエラルキーウィンドウで右クリックし、オブジェクトメニューを表示。 3D Object > Quad を選択すると単純な平面(Quad)が配置される。そこに制作したマテリアルを適応させる。 新たにマテリアルを作成し、albedoに画像を読み込む。 standard shader を使用している場合は、Rendering Mode をcutoff,fade,Transparentなどに設定すると、透過されて表示される。 最終的にそのマテリアルを先ほど制作したQuadに適用する。

動画ファイルの表示

動画ファイルも同様にプロジェクトウィンドウへドラッグ&ドロップすることで読み込むことができる。画像と同様に、3D Object > Quad を選択して平面(Quad)を配置する。そのQuadのインスペクターを表示、新たに「Video Player」というコンポーネントを追加する。Video Clipという項目に先ほど読み込んだ動画ファイルを指定する。「Loop」にチェックを入れると、ループ再生される。

テキストの表示

Unityに標準で用意されているテキスト表示は、デフォルトで重なりが表現されないので、こちらで用意した3d_TextSetというパッケージを読み込んで使用する。
3d_TextSet.unitypackage をプロジェクトウィンドウにドラッグ&ドロップすると読み込まれる。
「TEXT01」というプリファブ(青い箱のアイコン)をドラッグすると文字が空間に配置される。適宜文字を書き換えたり、大きさを変えてみる。

3Dオブジェクトの表示

3Dファイルも、プロジェクトウィンドウへドラッグ&ドロップすることで読み込むことができる。オススメの読み込み設定は、Material の項目の Location を Use External Materials に。そうするとUnity側からマテリアルの操作ができるようになるので、何かと便利。