【やってみる】ブーバ・キキのなかま/制限付き自由律短歌

【やってみる】ブーバ・キキのなかまを考える

言葉の質感を感じるための実験として、いわゆる「ブーバ・キキ効果」の実験をやってみたいと思います。そこからさらに「ブーバ・キキ」の仲間も新たに考えてみたいと思います。ブーバ・キキ効果は、心理学の問題で、ギザギザした星型の図形と丸みをおびた雲型の図形の二種類を見せ、どちらが「ブーバ」で「キキ」かを尋ねると、言語や文化が異なっていても大多数の人が丸い雲型の方を「ブーバ」、ギザギザした星型の方を「キキ」と答えるという現象です。図形の印象や発音する際の口内の感触などが関連しているのではと言われています。以下の画像は実際に授業内で配布したプリントです。どちらがブーバでキキと感じられるかを記入し、さらに新しい仲間の図形と名前を考えて記入してみます。

【やってみる】制限付き自由律短歌を作ってみる

先ほどのいくつかの事例をもとに、「制限付き自由律短歌」というワークショップを考えたので、みんなでやってみたいと思います。「自由律短歌」とは、五・七・五・七・七という短歌の文字数の形に囚われずに、自由な文字数やリズムで作られる短歌です。「制限付き自由律短歌」は、文字数の制限は自由にしつつ、言葉の選択をカットアップのように組み合わせて作る短歌です。

制限付き自由律短歌のやりかた

実際にやってみた例(過去に武蔵美の映像学科でやった事例)

じゃあ次に、ホンネについて考えよう。 においが移ることがあります (せき)


僕たちの生きている日本の社会では 忘れ物が届いております(おかだ)


同じ文化的集団の内側で すみません 寝坊しました (おかだ)


ふんわりとした柔らかな食感 お客様相談窓口(かまた)

言葉の実験:制限付き自由律短歌を作ってみる(2023年9月22日 武蔵美映像学科 メディアアート実習B)